なぜ小山は「シェア飯」をやるのか。
皆さん、どうもです。トライクの小山です。
再来週、6月18日(土)17:00から、またトライクでシェア飯やります。今回は、スペシャルゲストが、東京からシェア飯に参加してくれます!!
イベント詳細は、後日。
その前に、
どうして、私がトライクを始めたのか?
どうして、シェア飯をやるのか?
そのきっかけとなったあるストーリーを紹介させて下さい。
ちなみに、
5年前、燕三条にやってくる前に出会ったお話です。知っている方も、多いかと思いますが。
以下、「ストーンスープ」のお話。
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旅人が小さな村にたどり着いた。空腹を抱えた旅人は食べ物を乞いながら民家に立ち寄るが、食べさせるものはないと断られてしまう。旅人はやむをえず村の広場で火を起こし持っていた鍋を火にかけてお湯をわかし始めた。しばらくすると、そんな旅人に興味をもった小さな少女がやってきて聞く。
「ねぇ、何してるの?」
すると、旅人はこんな答え方をした。
「ストーンスープを作るんだよ。でも、それには丸い石が必要なんだ。」
それを聞いた少女は、どこからかすぐに丸い石を探して持ってきた。
「これでおいしいスープができる。けど、もっと大きな鍋じゃないと入らないなぁ。」
これを聞いた少女は家から大きな鍋を転がしてきた。そして、母親がついてきた。湯が沸いて湯気がたつと何人かの見物人がその周りに集まってきた。
しばらくして、旅人はスープを味見して「悪くない」とつぶやき、「にんじんがあればな」と言うと、どこからか一束のにんじんが手際よく手渡された。旅人は再びスープの味を見て「美味しい。玉ねぎもあればもっと石の風味がよくでるのだが。」と言うと、玉ねぎ一袋がまちきれないようにさっとでてきた。それを見てさらに旅人は言った。
「お肉があるとおいしくなるんだけどな。あと他の野菜があるといいし、塩、こしょうもあるといいんだが。」
「それならうちにある!」
そう言って村人たちはさまざまな食材を持ってくると鍋に放り込んだ。セロリ、じゃがいも、きのこ、まめなど大鍋は溢れそうなほど。ぐらぐら煮立ったスープからはおいしそうな匂いが漂ってくる。旅人はもう一度味見をし、できたと宣言する。たっぷりのスープは村中の人がお腹一杯飲むほど。「こんなに美味しいスープが石からできるなんて。」村人はロ々に言い合った。『Muth,John J.”Stone Soup”』
(1)外部からやってきたものが刺激となり発端となって、
(2)目標も計画もないまま、
(3)さまざまな立場の者が互いに協力して、
(4)予想以上の結果を生み出す!
-DNP創発マーケティング研究会 『創発するマーケティング』16P-
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どうすれば、地域を活性化させることが出来るのか?そんなことをいろいろ考えている中、私の師匠から、「創発」という言葉を教わり、出会ったのがこのストーリーでした。
私は、あくまでも旅人になりたいと思いました。
三条のど真ん中で、空き家となった古民家で、
私は、2年前の今頃、ただ火を起こしただけです。
そこに、本当に多くの人が、自分に出来る範囲で、それぞれの資源を持ち寄り、存在しているが、今のトライクです。
シェア飯は、トライクという鍋に、新たな具材を持ち寄るためのきっかけの会となります。
トライクには、目標も、計画もありません。
あるのは、ワクワクだけ。
トライクに来てくれた皆さんによって、トライクは、どんどん変わります。
こんな予想もしない繋がりから、イノベーションは、起きると私は信じています。
そのためにも、この火を絶やさないよう、これからも、守っていきたいと思います。